先輩ライバーQ＆A 「応援したい！」と思ってもらえるライバーになるにはどうすればいいの？

「ランクアップに苦戦しています。リスナーさんに「応援したい！」と思ってもらえるライバーになるためには、何が大切なんでしょうか？」

みちゃんこ：大切なことは大きく二つあると思っていて、まずは「リスナーさんに興味を持って接すること」です。
例えば私が普段大事にしているのは、リスナーさんに興味を持って、たくさん質問すること。「今何してる？」とか「今日はご飯何食べるの？」とか、ときには質問ぜめになるくらい相手のことを聞きます。そして、そこで自分との共通点を見つけて少しだけ自分のことを話すんです。
話す比率は、相手が7割、自分が3割くらいですね。自分のことを応援してくれている人がどんな人なのか純粋に気になるし、そうやって話を聞いていくことでお互いの信頼関係も生まれると思っています。

次に大切なのは「自分からギブすること」です。
私は常に、リスナーさんからいただいた応援は配信で還元できるような、お互いにギブしあう関係性を心がけています。
例えば、歌の練習をしたり、メイクや美容を頑張ってみたり、リスナーさんがより配信を楽しんでいただけるように意識しています。これは過去の自分の経験からそう意識するようになりました。私は以前、目指していた日本語講師の試験に落ちてしまって、みんなの期待を裏切ってしまったとひどく落ち込んだことがあるんです。

でも、そんなときでも変わらずリスナーさんは応援してくれました。そのとき心から「リスナーさんに恩返しがしたい、もっと良い配信をしたい」と思うようになったんです。そう意識するようになってから、リスナーさんのギブも増えていきました。そして、リスナーさんからのギブが増えれば、私からのギブもさらに増えていく、そういう素敵な循環があるって気づけた経験があったんです。

めろんぱんなちゃん：私は、リスナーさんが楽しんでくださる配信を心がけることは大前提ですが、自分にとっても楽しく続けられる配信をすることが大切だと思っています。そのために必要なのが、自分が楽しく配信を続けられる配信時間の限界を知ることと、目標を理由も合わせてリスナーさんに伝えることの2点です。

まず一つ目の「配信時間の限界を知ること」についてですが、これはライバーさんが疲れていたり、体調が悪いまま配信を続けていたりすると、リスナーさんは心配になってしまうし配信を楽しめなくなってしまうからです。

私は以前、ランク維持のために、多少無理して長時間配信をしていたことがありました。しかしそのせいで、配信中に体調が悪くなったり、泣き出してしまったりしたことがあり、リスナーさんに「辛そうだから見ていられない」と言われてしまいました。
その経験から、みんなにとって楽しい配信をするためには、自分が楽しく配信を続けることが大前提だと気づいたんです。

また、二つ目は「目標を伝えること」です。言語化することで自分の配信枠の方向性や目的を再確認できて、それをファミリーと一緒に目指すことができます。
配信はリスナーさんがいてこそのものです。いつまでにランクを上げたいのか、どのイベントにでたいのか、みんなで一緒に同じ方向を向いて進めていくためには、きちんと言葉にして伝えることが大切だと思っています。

この二つを意識することで、私は素敵なファミリーメンバーが増えて、そのファミリーからは「ぱんなちゃんの、誰よりも楽しそうに配信をしているところが好き！見ていて楽しい！」と言ってもらえるようになりました。
結果、時間はかかりましたが、ファミリーが配信枠のことをたくさん一緒に考えてくれて、ランクがS6まで上がったり、イベントに入賞できたりしました。

「トップリスナーさんと揉めごとがあり、トップリスナーさんが配信枠を去ってしまいました。ランクも落ちてきておりどう立て直せばいいのか分からず不安です。先輩ライバーさんは、トップリスナーさんとお別れをしたあと、どのように配信枠を立て直しましたか？」

りっちゃん：私も過去に配信枠をずっと支えてくれていたアシスタントさんとお別れした経験があります。当時は、長く応援してくれていたリスナーさんが離れてしまうといった経験が初めてですごく落ち込みました。ただ、そのアシスタントさんがいなくなったことで、他のリスナーさんたちがもっと頑張ろうと一致団結してくれたんです。そして、その後再び配信枠を支えてくれるようなリスナーさんたちとの出会いがありました。
正直、出会いがあれば別れはあるもので、リスナーさんが離れてしまうことはしょうがないことです。そして、同じように別れがあれば、必ず出会いがあります。これは長く続けているライバーさんであれば、みんな経験していることだと思います。

だから大切なのは、配信を続けること！
辛くて配信を続けたくないと思う気持ちも分かりますが、離れてしまったリスナーさんも、それまでは頑張ってほしくて応援してくれていたんです。決して、落ち込んでほしくて応援していたわけではない。私は、そのとき応援してくれていたリスナーさんの気持ちを未来に繋げていきたいと思って配信をしています。昔はこういう人が支えてくれていて、今はこういう人たちが支えてくれている、というように、続ければ続けるほど歴史ができていくんです。応援してくれていたリスナーさんに失望されないように、もっと素敵なライバーになれるように頑張りましょう。続けていくことで見える新しい景色が必ずあります。

みーたそ：私も以前、リスナーさんとトラブルがあって、そのリスナーさんが配信枠から離れてしまったことがあります。
ただ私は今まで一度も、トラブルがあったリスナーさんのことを悪く言ったことはありません。ときには辛くなるようなことを言われても、他のリスナーさんには「そのリスナーさんにも事情が合ってね」と説明していました。それは、リスナーさん同士が気まずくなってほしくなかったから。そして、わかってくれる人は必ず配信枠にいてくれるからです。実際に「あの人はああ言ってたけど、自分はみーたそを信じるよ」と応援し続けてくれているリスナーさんがたくさんいます。
それに、自分の限られた配信時間を、一人のリスナーさんに執着して悶々と悩んでいるのはもったいないです。その時間は、どれだけ今いるリスナーさんと楽しめるか、パフォーマンスを高くしていけるか考える方が絶対に良いはずです。
私の場合は、もし40kのリスナーさんがいなくなったのなら「じゃあ10kのリスナーさんを4人増やす努力をしてみよう」と考えて、リスナーさんに相談するようにしています。
改善できることは考えつつも、今いるリスナーさんとどう配信枠を作っていくかにフォーカスすると良いと思います。

「配信を続けるうえで目標を持つことが大切と聞きましたが、先輩ライバーさんは、どんな目標を持っていますか？」

みちゃんこ：配信が楽しいと感じるライバーさんが増えてほしいので、そういった想いを持ってポコセミナーに登壇したり、TwitterなどのSNSでも発信を続けています。
私は同時期に始めたライバーさんがみんなやめてしまっているのですが、当時配信を始めたばかりの頃を思い出したり、写真を見返していると、寂しいなと感じてしまうんですよね。それぞれ事情はあれど、配信を続けていたらもっと素敵なライバーさんになったんじゃないかな、って。だから自分はこれから配信を始めるライバーさんには、配信が辛いものだとは思ってほしくないんです。まずは配信を楽しいと思ってくれるライバーさんが増えたら、私みたいに寂しい思いをするライバーさんも減っていくんじゃないかなって思っているんですよね。

それに、自分がこうやって他のライバーさんに想いを伝えたり相談に乗ったりすることって、今まで日本語講師を目指してきた気持ちとリンクしているところがあります。悩んでいる人や困っている人に、お節介でも良いから何か力になってあげたいっていう気持ちが私の中にあるんです。だから私がそういう行動をすることって、日本語講師という目標を応援してくれていたリスナーさんの想いにもつながることだと思っています。

めろんぱんなちゃん：まずは配信を続けていくことが自分の目標です。配信を続けていると、苦しいことや辛いことは何度でも経験するし、ときには体調を崩してしまうこともありました。でも私は、ファミリーも配信も大好きなので、ファミリーのためにも自分のためにも配信を楽しく長く続けていきたいと思っています。
これからは、今の素敵なファミリーが楽しいと思ってくれるような配信を続けて、大きなイベントなどにも出てみたいと思っています！

りっちゃん：私は、まだそこまで大きな目標というのはないですが、今悩んでいるライバーさんに寄り添って、一緒に悩みを解決してあげたいなと思っています。
配信をしていると、Bランク帯〜Dランク帯くらいの、配信を始めたばかりのライバーさんが来てくれることがよくあります。そこで悩みを相談してくれるライバーさんもいて、そういう人には自分ができる範囲で親身に相談に乗ってあげたり、配信は楽しいものだと伝えていきたいなと感じるようになったんです。自分の経験が少しでも他のライバーさんの役に立てたら嬉しいし、今回のようにライバーさんの相談に乗る機会があれば今後も積極的に出たいなと思っています。

みーたそ：私は、仕事を続けながら配信をしているような、兼業ライバーさんも活躍できる環境を整えていきたいと思っています。
どうしてもA帯やS帯のライバーさんが注目されがちな風潮がありますが、例えば高いランク帯にいかなくても、自分のライフスタイルに合った配信スタイルがあるというのは提案したいんです。自分も仕事を続けながら配信をしていたので、その経験から伝えられることってあるなって。

今まで、Cランク帯から上がれないから配信をやめてしまうライバーさんもいたし、「私はランクが低いから」と後ろ向きな発言をする人も多く目にしてきました。でも、私にとってはどのランク帯にいても同じライバーであることには変わりないし、仲間だと思っています。
なんで後ろめたくなっちゃうんだろうと考えたときに、褒めてくれる人がいないからだって思ったんですよね。だから私は、事務所などを設立してそういう人たちを集めて、兼業ライバーでも良いよねと思える環境を自分で作りたいと思っています。

ー最後に、記事を読んでいるライバーさんに向けてメッセージをお願いします！

みちゃんこ：配信って一人で作るものではなくて、画面の向こう側のリスナーさんと一緒に作っていくものです。それを忘れずに、今来てくださっているリスナーさんと今その瞬間を精一杯楽しんでほしいなと思っています。配信中は嫌なことを忘れられるような、そんな楽しい配信を心がけてほしいと思うし、その心がけだけで配信は断然良くなっていくと思いますよ。

また、この記事を読んでいるライバーさんの中には「自分も同じようにライバーさんの相談に乗ってあげたい」と思っている方もいるかもしれません。私は普段ライバーさんの相談に乗るときは、そのライバーさんが本当は何を悩んでいるのか、本質的な部分を掴めるように根掘り葉掘り質問するようにしています。もし同じような機会があったら、参考にしてくれたら嬉しいです。

めろんぱんなちゃん：私も、Cランク帯で半年以上悩んだり、泣きながら配信をしたりしたことも何度もありました（笑）。苦しいときは、先輩ライバーさんやリスナーさんに頼れば、きっと素敵なアドバイスをくれるのでぜひ頼ってほしいなと思います。

りっちゃん：配信ってまずは自分が楽しんでやることが大切です。楽しんでやっていると、リスナーさんも楽しんでくれて、そこで良い循環が生まれてくるんです。辛くて悩んでしまう気持ちも分かるけれど、ぜひ楽しい気持ちだけは忘れずに配信を続けてほしいなと思っています。また、配信枠に来てくれたらお話を聞くこともできるので、一人で抱え込まないでくださいね。

みーたそ：私がPocochaをやっていて良かったなと思う瞬間は、リスナーさんたちと一緒に高い目標に到達したときです。あの瞬間の喜びや感動って、その人たちとしか味わえないもので、毎日がドラマなんです。辛いことや苦しいこともあるかもしれないけど、それってどのランク帯でもみんなが悩んでいること。自分ばかりが辛いと思うのではなくて、みんな悩みを抱えながらも、こういう工夫をして前を向いているんだなとポジティブに捉えてほしいと思います。必ず結果が出る世界という訳ではないけど、続けていくことで見える景色は必ずあると思いますよ！